STORY
- あらすじ
- 1話〜10話
- 11話〜20話
- 21話〜30話
- 31話〜最終話
文素汐(ウェン・スーシー)は売れっ子映画プロデューサー。その日、彼女は社長・唐懋(タン・マオ)と彼女のライバル ツァイ・シューモン(蔡舒萌/ウー・シン)が待つ新作映画のPRイベントに出席するため急いで車を走らせていた。すると突然、正体不明のイケメンが車にドスンとぶつかってきた! パニックになった彼女は気絶した彼をひとまずトランクに入れて会場へ。ところが、彼女とトランクのイケメンとの2ショットが隠し撮りされ、その写真がネットに流出して大炎上してしまう。しかも、その日以来、チー・ユー(赤語/チャン・ミンオン)と名乗るその謎のイケメンに付きまとわれ、ゴシップ記者に追いかけられ、順調だった仕事もトラブルの連続に! 実はチー・ユー(赤語)は北斗七星からやってきた“天星師”。3000年前、彼は宇宙の生気のバランスを正すために訪れた地球で女将軍・チー・ワン(姞婉)と恋に落ちた。そして、彼女を愛したがために使命に逆らった彼は故郷の星で投獄され、生気が流出したチー・ワン(姞婉)は愛する力を失い、生まれ変わっても30年しか生きられない運命となってしまった。そして今、チー・ユー(赤語)は北斗七星から逃亡し、チー・ワン(姞婉)の生まれ変わりを探すため地球に戻ってきた。彼は今度こそ命を懸けて愛する人を不幸な運命から救おうとしていたが……。
第1話
3000年前、北斗七星の天星師(てんせいし)・赤語(チー・ユー)は地球上で紛失した日月玉(にちげつぎょく)を探すよう命じられたが、女将軍・姞婉(チーワン)に恋をし、独断で彼女の生気の流れを変えてしまう。赤語は掟を破った罪で北斗に監禁されたが、姞婉の生気を元に戻すため、刑期満了前に地球へ逃亡する。そして姞婉の現世での身分を特定すべく、星図(せいず)館の館長を訪ねるが、赤語が探し求める相手は漫画家の林浩樹(リン・ハオシュー)という男だと告げられる。
第2話
文素汐(ウェン・スーシー)と赤語のスキャンダラスな写真が流出し、ネット上は大騒ぎとなる。火消しを急ぐ唐懋(タン・マオ)は、素汐に赤語を連れて慈善パーティーに出席し、マスコミの前で釈明するよう命じる。偶然にも赤語が親友の林浩樹の大ファンであることを知った素汐は、浩樹に赤語の説得を頼む。しかし素汐の存在こそ浩樹に不幸を招くと信じ込んだ赤語は、2人を引き離そうと「自分は文素汐に拉致されていた」と警察に通報する。
第3話
浩樹が素汐に片思いしていると知った赤語は、素汐に「浩樹を居候させてくれるなら、慈善パーティーでスキャンダルの釈明をする」と条件を出す。素汐と口裏を合わせ、現代人になりすまして会場に現れた赤語だったが、想定外のマスコミの質問攻めに遭い、頓珍漢な受け答えをする。唐懋が記者の注意をそらすため、自分と素汐の関係を発表しようとした時、赤語は誤って素汐のドレスの裾を踏んでしまう。その拍子に肩のショールがずれ、素汐の背中が露わになると、そこには…
第4話
素汐の背中には姞婉の矢傷と同じ、3つのアザがあった。2人の関係を確かめようと星図館を訪れた赤語に、館長は「文素汐と林浩樹は悪縁。会えば災いが降りかかる」と告げる。赤語は素汐に浩樹から離れるよう説得するが、素汐は頑として聞き入れない。その頃、楽合(ラーハー)ピクチャーズでは一連のスキャンダルで注目度の高い素汐の映画を押すことが決まり、蔡舒萌(ツァイ・シューモン)の作品は公開延期となる。唐懋が素汐の肩ばかり持つことに不満を抱いた舒萌は、銭(チエン)社長に助けを求めるが…
第5話
「クレイジートリップ」のデータ流出により、世間は大騒ぎに。マスコミを避けてやってきたホテルの一室で、素汐は唐懋から思いがけないプロポーズを受ける。一方、オフィスにデータを置いていった人物を調べさせていた舒萌は、自分が相手の思惑どおりに動かされたことに気付く。星錠を取り戻した赤語は、姞婉の現世の姿を確かめるために星図館を訪ねる。その頃、賠償費用を捻出するために家を売った素汐は、犯人とおぼしき社員を見つけて追いかけるが、トラックにはねられて…。
第6話
林浩樹と王小謎(ワン・シャオミー)は映画のデータを流出させた銭寧(チエン・ニン)を追跡するが、銭寧は乗っていたタクシーが事故を起こし、命を落としてしまう。赤語が事故現場で拾った銭寧の携帯電話から履歴の番号に発信すると、唐懋の携帯に繋がった。赤語は唐懋がデータ流出事件に関わっていると確信する。素汐は幸い軽傷で済んだが、頭を打っていたため、しばらく入院することに。病室で目を覚ました素汐のところに、蔡舒萌が記者を連れてやってきて…。
第7話
素汐にとびきりの笑顔を見せて駆け寄る赤語。いつになく優しい赤語に素汐は戸惑いを隠せない。病室に戻ると素汐の父親が見舞いに来ていた。奇抜な服を着た陽気な父と大泣きする張翠悠(ジャン・ツイヨウ)の様子に呆然とする素汐だったが、赤語は、素汐を救ったことによる生気の影響だと気付く。ひそかに力を使って翠悠の気を修正するが、その姿を唐懋に見られていた。唐懋は浩樹と翠悠の前で赤語の素性を問い、2人が疑念を抱くよう仕向ける。
第8話
唐懋は文素汐の病室に赤語が入らないよう見張りをつけ、秘書に銭寧(チエン・ニン)の携帯から送信されたメッセージの発信場所を調べさせる。赤語が見張りの隙を突いて病室に入ると、素汐が悪夢でうなされていた。赤語は素汐の夢の中に入り込み、追ってくる銭寧から救うと、彼女が行きたい場所へ連れていく。そして鍵を渡して、自宅に戻るようほのめかす。目が覚めた素汐は、夢に赤語が出てきて、優しくされたことに激しく動揺する。
第9話
赤語は地球人としての身分を証明するため、善財と坊爺に協力を頼む。高級車に乗り、美女を引き連れ、めかしこんだ赤語と共に素汐の病室に乗り込んだ2人は、皆の前で赤語が財閥の御曹司だと説明するが、疑う唐懋は、ひそかに部下に赤語の調査を命じる。素汐は退院後、しばらく唐懋の家に居候することに。レストランで唐懋が素汐に指輪を差し出した途端、時が止まり、赤語が現れる。なぜかいつも夢に出てくる赤語に、素汐は胸の高鳴りを覚えるが…。
第10話
ドーラは事務所の社長に、蔡舒萌のオファーを断った理由を聞かれるが、自分の仕事は自分で選びたい、文素汐のプレミア上映を観に行くと言い張る。観客の入りが期待できない上映会だったが、蓋を開けてみれば会場は超満員。赤語が密かにチケットを買い占め、慈善団体や学校に無料で配っていたのだ。赤語は記者の前で自らを文素汐の専属俳優と自己紹介し、金銭トラブルは解決したから、素汐はまもなく自宅に戻ると宣言する。
第11話
自宅に戻った素汐は、赤語が隣家を買ったことに驚く。素汐が唐懋に起業への思いを吐露するのを聞いた赤語は、林浩樹に素汐のために脚本を書くように言う。素汐は出資を頼むために、クラブを経営する周(ジョウ)社長を訪ねる。だが、下心を持つ周社長は、素汐にセーラー服を渡し、部屋に閉じ込めてしまう。何とか逃げ出してエレベーターに飛び乗った素汐だったが、そこへ周社長たちが追ってくる。絶体絶命の素汐は思わず息をのむが…。
第12話
素汐のドラマに興味を示した出資者が、スターの起用とサンプル映像の提出を求める。素汐が赤語を連れてドーラに出演を打診すると、最初は渋っていたドーラだったが、相手役が赤語と知るや、一転乗り気になる。この時、赤語はドーラのバッグについているチャームが、素汐が水中に沈んでいるシーンで持っていた物と同じだと気づく。素汐の次の災難がドーラに関係していると確信した赤語は、ドーラに素汐から離れるように言うが…
第13話
素汐の災いを回避すべく動いていた赤語。だが、素汐の額に触れた瞬間、見えた水難の光景は何も変わっていなかった。赤語がドーラを好きなのか気になる素汐は、赤語が直男(ストレート)かどうかチェックを行う。素汐の希望でチョコを買いに出た赤語は、何者かが差し向けた男たちに襲われて傷を負い、どうにか帰宅するものの意識を失ってしまう。その頃、ドーラから出演承諾の連絡を受けた素汐は、川辺の撮影現場を訪れていた…。
第14話
ドーラと契約するため、川辺の撮影現場を訪れた素汐だったが、漏電で切れた高圧線ケーブルに飛ばされ、川に落ちてしまう。すぐ赤語が川に飛び込み、素汐を助けようとするが、黒糖水を飲まされて生気が弱まっているうえ、天星筆の力も使えず、2人とも水中に沈んでしまう。そして川岸では切れたワイヤーがドーラの首に巻きつこうとしていた。3人が絶体絶命の窮地に陥ったその時、赤語と同じ天星師である花也橙(ホワ・イエチョン)が現れ…
第15話
サンプル版の完成までは、友達の関係でいたいと告げる素汐を、強引に夕食に誘い出した唐懋。ロマンチックな演出で素汐にプロポーズするが、素汐は拒み、やってきた赤語とその場をあとにする。怒りに満ちた唐懋はゴルフボールに指輪を載せ、力任せに打ち放つのだった。赤語に連れられて街に出た素汐は、一緒にクレーンゲームを楽しむ。ところが、ふざけて赤語の口に銀杏を放り込むと、赤語は突然、倒れてしまって…。
第16話
赤語の演技レッスンが始まったが、まったく役に入り込めない。見かねた素汐が赤語を人間観察の練習に連れ出すが、逆に素汐が間違えてばかり。帰り際、赤語に髪留めをプレゼントされた素汐は、気に入らない素振りをしていたが、内心では喜んでいた。
一方、蔡舒萌は唐懋がかつてインサイダー取引で告発された、前会長の龐朔(パン・シュオ)と密かに会っていることに疑念を抱き、クライアントとの打ち合わせの名目で唐懋を呼び出すが…
第17話
素汐は撮影スタジオを借りるために楽合(ラーハー)へ。唐懋を見かけて話をしようとするが、唐懋は目の前で舒萌を誘ってみせ、素汐を突き放す。一方、赤語は也橙と共に館長の行方を追っていた。館長の手下からの情報で也橙は気の縺れの源を突き止める。無事に撮影の手はずが整い、クランクインの日を迎えた素汐たち。ところが監督がドタキャン、慌てる素汐たちの前に記者を引き連れた舒萌が現れる。マイクを向けられた素汐は、自分が監督だと宣言して…。
第18話
ドーラから出演のオファーを受けたのが赤語のためだと告げられ動揺した素汐は、撮影中に2人のキスシーンを無理やり中断させて、自ら演技指導に乗り出してしまう。
王小謎は久しぶりに幼なじみの董白(ドン・バイ)に会うが、話しかけても反応がない。心配になった小謎が董白を尾行すると、彼は公園でお年寄りたちと将棋やダンスに興じていた。そこへ花少と赤語がやってきて、董白の気のもつれを修正するが、その一部始終を王小謎が目撃して…。
第19話
サンプル版がクランクアップとなり、素汐たちは打ち上げへ。だが赤語とドーラは参加せず、2人で遊園地へと向かう。デビュー以来の楽しいプライベートを過ごしたドーラは、赤語に想いを打ち明ける。一方、赤語とドーラが気になって仕方ない素汐は、つい飲みすぎて泥酔してしまう。素汐を車で家に送ろうとしていた唐懋は、酔った彼女が赤語の名を口にするのを聞き、ホテルへと行き先を変える。嫌がる素汐をベッドに押し倒すが、そこに赤語が現れて…。
第20話
赤語は天星筆(てんせいひつ)を使って、前夜の文素汐の記憶を消す。目が覚めた素汐は、唐懋と泥酔して道端で倒れていたところを赤語に救われたと知る。一方、花少(ホワシャオ)にその夜の記憶を消された唐懋は、秘書にホテルの監視カメラを調べさせるが、そこに素汐が部屋を出ていく姿が映っていないことを不審に思う。唐懋は赤語を呼び出して自分に刃向かわないよう脅すが、逆にデータ流出に関与した証拠を突きつけられて…。
第21話
赤語は素汐の第2の災いの手がかりをつかむため、星図を求めて也橙と共に星図館に乗り込む。だが館長は、星図はすでに処分されたと告げ、有無を訪ねるように言う。その頃、赤語の言葉に傷ついた素汐は、酔っ払って浩樹の所へ。眠り込む素汐のそばで、浩樹はつらい胸の内を吐露する。一方、唐懋は、医師のカウンセリングを受けるが、ホテルでの出来事を思い出せずにいた。いらだつ唐懋は、舒萌と一晩を共に過ごすが…
第22話
唐懋は蔡舒萌と関係を持ったものの、それ以上の進展を望んでいないため、舒萌に冷たくあたる。文素汐の星図を手に入れるべく、元天星師・有無を訪ねた赤語と花少だが、とある者の時間と交換して得た星図はまさかの白紙。赤語が素汐を救ったため気の流れを乱し、彼女の将来が予測不能に陥ったためだと告げられる。素汐を次なる災難から救おうと赤語は有無に取引を持ちかけるが、厳しい条件を突きつけられる。そこで赤語は急きょ、素汐をデートに誘い出すが…
第23話
赤語は素汐を傷つけたことを謝り、解約の話を撤回。その頃、ドーラと東凱はファッションショーに参加していた。マネージャーに冷遇されるドーラを見た東凱は、ランウェイで彼女にキスをし、一緒に会場を飛び出す。唐懋のオフィスで不正の証拠が入ったハードディスクを発見した舒萌は、ひそかにそれを持ち去る。一方、素汐は打ち上げの夜に何があったのか唐懋を問い詰める。素汐もまた記憶を失っていると知った唐懋は、赤語への疑念を深めていくのだった…。
第24話
文素汐は差出人不明のメッセージを受け取り、ハードディスクを入手したが、中身はイタズラの書き込み。データ流出事件の発覚を恐れた唐懋は大手映画会社に依頼し、素汐に嘘の投資話を持ちかける。赤語は心配になって素汐の商談に同行するが、飲み水に異物を混入され、発作を起こす。赤語のために薬を買おうとして外出した素汐は、商談先に無理やり連れて行かれる。意識が朦朧とする中、唐懋の秘書から逃げようとする赤語だが、ついに袋小路に追い詰められてしまう。
第25話
唐懋に追い詰められた赤語は、天星筆の力を使って逃げ出し、その人ならざる力を目にした唐懋は呆然とする。出張中、素汐と赤語の家には空き巣が入るが、不思議なことに盗まれた物は見当たらない。皆が首をひねる中、素汐はハードディスクが消えていることに気付く。一方、盗み出したハードディスクが偽物だと知った唐懋は、口を滑らせた舒萌に疑いの目を向ける。舒萌はそんな唐懋に、2人の仲を公表するよう迫るが…
第26話
赤語の行動に疑念を深めた文素汐はわざと彼を食事に誘うが、赤語は言葉巧みに話題を変え、食べ物には一切、手を伸ばそうとしない。一方、姜宇(ジアン・ユー)は監視カメラの映像から、素汐がHDDを入手した夜に別の人物も現場にいたことに気づき、さらに着ていた制服から、その人物が蔡舒萌の秘書・肖迪(シャオ・ディー)であったことを突き止める。唐懋は自分のHDDを盗んだのは舒萌だと知り、急きょ彼女にプロポーズするが…
第27話
いずれ訪れる別れによって傷つかないよう、あえて素汐のことを突き放す赤語。その様子を見ていた浩樹は、素汐に謝りに行くように言うが、赤語は聞く耳を持たない。舒萌がハードディスクを持っていることを知った唐懋は、楽合とTY社の提携発表の場で、2人の結婚を報告すると同時に、舒萌の退職を宣言。怒る舒萌を無理やり車に乗せ、彼女の家へ。唐懋の態度に身の危険を感じた舒萌は、ひそかに録音機のボタンを押す。
第28話
姜宇は唐懋の指示で蔡舒萌を見張っていたが、舒萌が隙を見て自分の秘書・肖迪に証拠品のHDDを託し、それを文素汐に渡すよう依頼。テレビの報道から舒萌の転落死を知った赤語は、唐懋に疑念を抱く。一方、舒萌の死に動揺を隠しきれない唐懋は姜宇に肖迪の行方を捜させる。そんな中、素汐の自宅に差出人不明の荷物が届く。ライバルの死にショックを受けた素汐は、サンプル版の公開延期を決意。そして真相を確かめるため、唐懋を訪ねるが…。
第29話
素汐の手元にハードディスクがあると知った唐懋は、赤語を引き離した上で素汐に接近し、一緒に警察へ行こうと提案。ところが肖迪から舒萌が死ぬ間際の音声が届いたことにより、真相を知ってしまった素汐は、そのまま唐懋に拉致される。一方、ハードディスクを持って家を出た悠悠も何も知らずに唐懋の秘書の車に乗り込んでいた。教会風の冷凍スタジオで目を覚ました素汐に、唐懋は自分に協力するかどうか選択を迫る。
第30話
冷凍スタジオに監禁されてから一夜明け、病院で目を覚ました文素汐は、唐懋に真相を問い詰めようとするが、赤語に止められる。危険を察知した唐懋は海外逃亡を図るが、赤語に行く手を阻まれ、絶体絶命に。一方、ドーラは素汐を呼び出し、芸能界からの引退を告げる。かつて素汐はドーラの将来を案じて、彼女に大手事務所への移籍を勧めたのだが、ドーラは素汐に捨てられたと思っていた。しかしようやく2人の間で誤解が解ける。
第31話
赤語は写命師だと小謎から聞き出した浩樹。一方、事件の記憶がないことを不審に思う素汐は、赤語に手の甲の傷を見せて問いただす。赤語は一物堂を訪れ、命よりも大事なものとは何か尋ねるが、有無は也橙に聞けと答えて居場所を教える。赤語を尾行し、也橙との会話を盗み聞きした浩樹は2人の正体を知るのだった。也橙はこれまでの経緯を浩樹に見せ、素汐のために、あるものを差し出すよう提案する。
第32話
ドーラが芸能界を引退すると聞いた胡東凱は、ついに彼女に告白、ドーラの心は揺れ動く。一方、林浩樹を不憫に思った王小謎に厳しく問い詰められた文素汐は、浩樹が自分を深く愛していたことに気づく。思い出話に花を咲かせる浩樹と素汐。初めて出会った時から素汐を想い続けた浩樹だが、打ち明けることなく、素汐から離れることを決断する。引越しの日、浩樹は「次の駅は未知」の完結編を素汐に渡すよう赤語に託す。
第33話
素汐のために愛を渡すことにした浩樹は、赤語と共に有無の元へ向かう。浩樹が残していった漫画の完結篇を読んだ素汐は、彼の想いに気付き、涙を流すのだった。浩樹の新居で突然、体に異変を感じた赤語。鏡を見ると肩に淡く光る印が浮かんでいた。3つの災いを回避したはずの素汐もなぜか弱々しく見える。北斗に戻る日が近づく中、赤語は素汐の星図を確かめに行こうとするが、也橙は潔く諦めるよう忠告する。
第34話
赤語は素汐とデート中、花少に呼び出される。かつて素汐の入院中に、素汐の父と悠悠の気の流れを修正したが、その際に王小謎を取りこぼしたため、彼女の星図に異変が生じていたのだ。王小謎と林浩樹が結ばれることを阻止するよう、花少に頼まれた赤語だが、逆に王小謎に対し、積極的に愛を追い求めるよう諭す。そして花少に「全員から自分たちの記憶を消す」と宣告された赤語は、残り少ない時間を素汐とともに過ごす決意をする。
第35話
自分と同じ印が素汐の肩に浮かんでいるのを見た赤語は、星図館を訪ね、館長にその理由を問いただす。館長は日月玉の驚くべき秘密と自身の計画について、明かすのだった。也橙もまた、ある目的のために館長と結託していたことを知った赤語は、也橙と格闘。也橙は日月玉の出現はもはや止められないと告げ、素汐のもとへ戻るように諭す。全ての記憶を取り戻した素汐は、赤語と共に最後の夜を過ごす。
第36話
ラストデートの日、日の出を見に浜辺へ出掛けた赤語と文素汐。素汐は眠っている赤語を浜辺に残し、親しい人に別れの挨拶を済ませると、館長を訪ねる。館長は素汐を捜しに来た赤語から天星筆を奪い取ろうとするが、危機一髪で花少がそれを阻止、日月玉を操って権力を得ようと企んだ館長の陰謀を暴く。天星師の身分をかけて有無(ヨウウー)と取引した赤語は、星隕門(せいいんもん)をこじ開けて、素汐を救い出すが…。