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四季シリーズ スペシャルブログ アーカイブ

2009年03月09日

【春のワルツから生まれた、もう一つのドラマ】

放送作家・中村結美

◆ソ・ドヨンさん出演ドラマについての情報をお知らせします!◆

前回、【春のワルツがくれたプレゼント】というコラムでご紹介した、ソ・ドヨンさん出演のドラマの情報が解禁されました。そこでこの場を借りて発表させていただきます!

2009年4月スタート【テレビでハングル講座】のスキットドラマ『私、マネージャーになります!』です。ドラマ、本編のスタートは5月からですが、4月の挨拶スキットや、番組スタート前のインタビューなどにも、ドヨンさんが出演していますので、4月からしっかりとご覧下さい! いつものスキットとは一味も二味も違った感じになっていると思います!

ちょうど去年の9月頃でした。「2009年度スキットドラマのシナリオを書いてもらえませんか」という依頼が突然舞い込みました。でもドラマのロケを10月の終わりにはスタートさせたいとのこと。1本2分強の短いドラマとはいえ、1ヶ月弱で18本分のドラマを書かなければいけない…というキツイ、スケジュールでした、もちろん他の仕事も並行して走っています。
悩みました。果たして書き上げられるかと。私の本業はドキュメンタリーの作家で、ベースはナレーションのある放送台本を書いています。その中に登場するドキュメンタリードラマの台本を書くこともあり、ドキュメンタリードラマの脚本を書くのは大好きなのですが、ドキュメンタリードラマと一般のドラマではかなり違うのです。いわば別のフィールドに行って仕事をする…といった感じ。

これは…自分の好きなものを書く…ということでなければ、できないだろう、でもうまくノッて書ければ、何とかなるかもしれない…。そこでふと思いついたのが、その前の週に行った韓国で、ソ・ドヨンさんの事務所の社長を通じて紹介された、ダンストロットグループ『トロットナイトキング』でした。
「俳優さんと ダンストロットグループ、随分違うジャンルの仕事をマネージメントするんだなぁ」
と思ったのですが、この時感じたギャップをそのままドラマにしたら面白いのではないか…? と、閃いたのです。

ヒロインの小田ひびきは、LaLa TVで四季シリーズをご覧のみなさんと同じ、韓国ドラマが大好きな女性。派遣の契約が切れて、友達の案内で韓国を旅している。そして大好きなソ・ドヨンさんの事務所を訪ねてみた。…するとたまたま、マネージャー募集の貼り紙が。そこである秘策を講じて、韓国語もできないのに、面接を受けてしまうのです。
面接会場には、ソ・ドヨンさんがいる。何とか受け答えする ひびきですが、アクシデントが! その時彼女は、ある韓国語のセリフを言って、絶体絶命の危機を乗り越えます。それが…。
「アン ボインダグ オムヌンゴ アニヤ (見えなくても ないわけじゃない)」
「カンジョラン サランヘキドチョロム オンジェンガ タシ マンナムニダ (一生懸命お祈りすれば、いつの日か また巡り逢える)」

…もうおわかりですよね? 【春のワルツ】の中のスホと、ウニョンのセリフです。
このセリフのおかげで、ひびきは窮地を脱するのですが、その先には新たなトラブルが待っていて…。
と言った内容。
このドラマ、ソ・ドヨンさんの所属オフィスである、TO BE TO DOの全面協力で撮影しているため、中に登場するのはそのまま彼のオフィスです。そしてもう一人の主役として、同じ事務所に所属しているトロットナイトキングが頑張ってくれています。また、ちょっとした脇役で、社長以下、社員の皆さんも出演してくれています。つまり、ソ・ドヨンファンには、絶対見逃せないドラマなのです。
(先日、ユン・ソクホ監督の結婚式にやってきた日本のソ・ドヨンファンから、「トロットナイトキングのサインもぜひ!」とお願いされ、メンバー4人は初めて日本のファンにサインをしたそうです。彼らのデビュー曲「♪ナビゲーション」のミュージッククリップも日本で流れていたりするので、チェックしてみて下さい。)

ドヨンさんは、インタビューでもこんなふうに答えてくれました。
「ドラマのアイデアがとっても面白いと思いました。それに、韓国ドラマを愛してくれている人達が、言葉も学ぼうと興味を持ってくれる、それに一役買えるのならば、こんなにうれしいことはありません」と。
韓流ドラマのファンのみなさんなら、一度くらいは「私もマネージャーになってみたい!」という妄想を抱いたことがおありだと思います。その妄想をラブコメディの形にしてみたらこんな感じ…? というのが、この【私、マネージャーになります!】です。全編、韓国ドラマファンのツボを刺激するシーンを盛り込んでいます。ドヨンさんの出演は、残念ながら毎回ではありませんが…(何分2分強の短いドラマなので…スミマセン)6か月を通じて、あちこちに出演しているので、お見逃しなく!

そして、LaLa TVで放送の【春のワルツ】11話。ここから、フィリップとチェハの感情がぶつかるヤマ場にさしかかりますね。そして12話に登場するのが、ダニエル・ヘニーがあやまってソ・ドヨンを実際になぐってしまった、あのシーンです。
これで撮影が中断することになるのですが、そのおかげで私は、ロケ地の島で行われた記者会見に参加することができました。そしてそのような出会いの積み重ねが、今回の「テレビでハングル」のスキットドラマ誕生に結びついたのです。そう思うと本当に感慨深い!
ぜひ【春のワルツ】を十二分にたのしんだ上で、4月からのテレビでスキットドラマ【私、マネージャーになります!】をご覧下さい。2倍楽しめるハズですよ!


尚、NHK教育では、ドヨンさんインタビューを下記の日時で放送とのことです!
★4月1日(水)0:00~00:25(3月31日火曜深夜24:00~24:25)
  再放送:4月2日(木)06:00~06:25ほか

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▲この足の長さには、ビックリです!


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▲面接シーン 社長役に注目!【冬のソナタ】のユジンの会社ポラリスの先輩です。


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▲ドヨンさんが、ひびきを激励するシーン。


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▲トロットナイトキングの面々です。

2008年11月28日

【春のワルツが くれたプレゼント】

放送作家・中村結美

◆◆ソ・ドヨンさんとの再会◆◆

2006年春、【春のワルツ】の撮影現場を私は訪ねていました。
それは、ちょうどソ・ドヨンさんが、撮影中のアクシデントで入院、復帰して最初の撮影が始まった日でした。撮影隊と合流したのは、ホテルWの前。チェハがウニョンを連れてホテルに来た場面と、その後、爆弾発言があって会場を飛び出したウニョンがバスに乗り、それをチェハが追いかける…というシーンでした。
周囲から気遣われているソ・ドヨンさんは、頬の腫れこそ引いてはいるものの、まだ左目が充血したまま。時々目薬をさしながらの撮影です。翌々日行われたマスコミの合同取材での発言によれば、この時はまだ、「痛みがあって表情をうまく作れない」状態だったようです。

この取材は、2004年から続けていた、ユン・ソクホ監督の四季シリーズのドラマについてのインタビューを締めくくるためのものでした。あらかじめ「ぜひ、【春のワルツ】のロケ現場をお訪ねしたい」とお願いしていたのが、偶然復帰時期に重なったのです。
取材の準備に当たっては、ユン監督の事務所ユンス・カラーでドラマ制作に参加されていたチョ・ソンウさんに大変お世話になりました。もちろん、この取材の時にも、大変お世話になったのですが…。

実は、このチョさんとのつながりが、おもいもかけないプレゼントを私にくれました。

まだ、詳しくは公表できませんが、私が書いたドラマにソ・ドヨンさんがご出演して下さるよう、尽力してくださったのです。

そして…その撮影に行って来ました。
ソ・ドヨンさんとは、この【春のワルツ】でのロケ、日本で行われたファンミでの取材を経ての、3度目の再会でした。
現場は、正式なドラマに比べればスタッフの人数も少なく、バタバタしていたのですが、ドヨンさんは、セリフも全て事前にカンペキに覚え、スタッフによるリハーサルが終わる前に現場に来て、進んでリハーサルに参加してくれました。ドヨンさんは、カメラ位置を決めるに当たって、スタッフに自分と同じような187センチの身長の人がいないため、代役ではなく自分でなければカメラ位置が決められないことを、よくわかっているんですね。だから積極的にリハに参加してくれていたのです。

また、相手役ではなく、カメラに向かって優しく愛のセリフを語りかける場面では、自分自身で相手役の身長をイメージして目印を決め、相手を見つめる演技がウソにならないよう、少しでも感情が込められるようにと、自主的に練習してくれて、ユン・ソクホ監督が四季シリーズを通じて、ペ・ヨンジュン、ソン・スンホン、そしてソ・ドヨンさんに言い続けてきた、「目に真実を込めて演技をしなさい」
という教えを、彼が今もキチンと守っているのだ…ということを、感じさせてくれました。

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▲チェハのイメージの衣装を着たドヨンさん

実は、今回の役は、ドヨンさんがドヨンさん自身…それも王子様のようなイメージのドヨンさんを演じる…というもの。気恥ずかしい部分がないと言えばウソになると思うのですが、シットコム【止まらない結婚】で、ハジけた演技も経験し、引き出しが増えたのか、現場ではむしろ楽しんで、ドヨン王子を演じているように見受けました。

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▲ロケ現場という設定のシーンで

思えば、四季シリーズのドラマは、私にいろいろなプレゼントをくれました。
韓国との出会い、韓国へ取材に行くきっかけを作ってくれたこと、そしてそれを一冊の本にまとめて出版できたこと。取材を通じての人とのつながりで、今回のようなドラマを作れたこと…。

中でも、この【春のワルツがくれたプレゼント】に、私はとても感謝しています。
もう一度、LaLaTVをご覧の皆さんと一緒に、【春のワルツ】を楽しみながら、四季シリーズと共に歩んできたこの5年間を振り返ってみようと思います。

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▲ドヨンさんが、私の本にメッセージをくれました

2008年10月02日

すべては、ここから始まった…【秋の童話】

放送作家・中村結美

◆◆韓流の原点へ還ろう◆◆


2000年秋、韓国KBSで放送された【秋の童話】は、最高視聴率42%を記録。その瞬間、小さなつむじ風が巻き起こり、やがてアジア全域へと吹き渡っていった。
2008年の現在まで、止むことなく吹き続けている、【韓流】という名の風が…。

この【秋の童話】の記録的なヒットが、ユン・ソクホ監督に「四季をテーマに美しい景色を盛り込んだ恋愛ドラマのシリーズを撮る」というアイデアを閃かせ、続く【冬のソナタ】をNHKが放送したことで、韓流は日本へと上陸、一大ブームを巻き起こしていく。
けれど、【秋の童話】は当初日本では、放送局や放送枠が地味であったため、【冬のソナタ】に比べると、なかなか注目を浴びるチャンスがなかった。中国、タイなどでは、大変な評判で、あのプロゴルファー、タイガー・ウッズのお母さん(タイ人)が、主演俳優の一人、ソン・スンホンに会いたいと息子に頼んだ…という話があるほどの人気だったというのに…。
しかし、全国規模の放送は無くても、【秋の童話】は、口コミによって、一人また一人とファンを広げていく。そして、今も多くの韓流ファンがこう語るまでになった。
『心ゆくまで泣きたい…という時は、【秋の童話】を見ます』と。

◆◆『あどけない』主人公たちの、純粋な涙に…◆◆


では、【秋の童話】の魅力とは何だろうか?
『赤ちゃんの取り違え』という、実際にもあった悲劇。
『兄と妹が、どうしようもなく魅かれあう』という禁断の恋。
『不治の病で苦しむヒロインに献身的に尽くす男たち』の美しい涙。
全ての韓流ドラマの原点である…といっても過言ではないだけに、見どころは数限りない。

…けれどそれ以上に、2008年という現在から、もう一度【秋の童話】を振り返る時、しみじみと心打たれるのは、ムン・グニョン、ソン・ヘギョ、ソン・スンホン、ウォンビンたちの、“あどけなさ”“純粋さ”だ。

少女や少年の面影を、頬や首筋の線に残す彼らは、このドラマがやがて自分達の運命を変えることを、まだ知らない。
自分の演じた役から抜け出せなくなって、苦しむ…ということ。
爆発的な人気で役柄が一人歩きし、いつまでもその役のイメージのまま見られてしまう…ということ。
自分達がスターダムに上りつめる…ということ。
そして、韓国のドラマがアジアを、そして日本を席巻し、全く新しいエンターティンメントの地平を拓いていくということを…。

そして、そんな俳優達の、あどけない姿を見て、私達の心も純粋さを取り戻す。
『韓国ドラマって、こういうものよね』なんてたかをくくったりせず、ただまっすぐにドラマの世界に酔って涙した自分が、あざやかに蘇ってくるのだ。

【秋の童話】のエンディング。
ゆっくりと宙に舞うジュンソは、どこか幸せそうな表情を浮かべ、やがてその記憶の中で時が巻き戻されていく。まるで走馬燈のように。
その時、きっとあなたの中でも、ゆっくりと時が巻き戻っていくはずだ。初めて韓国ドラマにふれた時の、あの新鮮な涙がもう一度頬を伝うはずだ。

その前と後では、あまりにも違う確かな感動。
韓流と出会った、あの瞬間へと…。

2008年09月22日

許すことの美しさ…【四季シリーズ】から【雪の女王】へ

放送作家・中村結美

◆◆秋から始まる 許しのものがたり◆◆


もっとも大切に想う存在を、自分のせいで失ったという良心の呵責から、心に冬を抱えて生きる人たちのものがたり…。それがドラマ【雪の女王】です。
親友ジョンギュを失い名前を変えて生きることにしたテウン、家を出た母を恨み病気の治療のつらさから兄の孤独に気づけなかったボラ、自慢の息子を失ったテウンの母、息子を追い詰めたのが自分だと認めることのできないジョンギュの父…。彼らは、それぞれにつらい8年間を過ごしてきました。そして運命の糸に引き寄せられ、再び相まみえることになるのですが…。

【雪の女王】の後半、物語の重要な鍵となっていくのが「許し」です。

ドック(テウン)は、ついに科学高校の同級生ジヘの口から、ボラが失ったジョンギュの妹であること知ります。
ボラが高校時代、不思議な出会いと別れで関わりをもった少女だった。かつて止めることのできなかった親友の自殺を轍に、ギリギリのところで死から救うことのできた女性だった。ドックにとって一番つらい、母との和解に勇気を与えてくれた女性だった。
それだけでも十分大きな存在で、それゆえに心ひかれ愛してしまった人。その人が失ったジョンギュがかつて、自分に紹介しようとしていた妹だった!
ドックは思ったはずです、「この巡り会いは、ジョンギュが導いたに違いない!」
その歓びと感動から、気持ちを抑えきれず、一度はボラを抱きしめる…。

しかし、ボラの心を凍らせた冬が、兄の死にまつわる父との確執であることを思い返せば、ドックの心の葛藤は大きくなります。「自分とジョンギュの関係をボラが知ったら、さらに彼女を泣かせるのではないか?」と。

【雪の女王】は、ここからがドラマの核心とも言える展開になっていきます。
「心に抱えた冬」=「それぞれの罪の意識」は、許しを得ることでしか、春を迎えられません。しかしそのためには、互いにもっともつらい傷を乗り越えて、憎む相手を許さなければならないからです。

「許すこと」は難しい。
なぜなら、多くの人は「許さないこと」「妥協しないこと」を自分のプライドや信条として生きているものだから。
心にぎゅっと、力を込めて、人は人を「許さない」と誓う。その緊張を強いることで、自分自身にムチを入れる。そのカチコチに凍り付いた心をほぐすのは、決してたやすいことではありません。

【雪の女王】の登場人物たちは、次第に気づいていきます。
自分が「許せない」と想っている存在が、実は自分自身だったということを。
誰かを許すことが、自分が許されることなのだ…ということを。

さて、ここで思い出してみて下さい。
【雪の女王】は四季シリーズの5番目の物語。ではシリーズの最初を飾った物語は…?

そう、【秋の童話】です。
【秋の童話】で、誰からも許されない愛に、耐えに耐えるジュンソとウンソは、自分がもっともつらい時に、相手に対してこう言います。
『汝を許す』と。

実は【四季シリーズ】は、この『許し』が、一貫したテーマとなっています。
そして、【雪の女王】を、5番目の【四季シリーズ】と位置づけた時、この物語が驚くほど【秋の童話】に似ていることにお気づきになりませんか?
【春のワルツ】がエンディングならば、【雪の女王】は、“ダ・カーポ(初めに返れ)”なのです。

さて、ここからはちょっとネタバレです!

やがて、病に倒れるボラ。そんなボラを献身的に看病するテウン。「明日は何をしよう」と語り合う二人。そして海辺に行き、最後の一日を灯台のある突堤で過ごすのです。
ほら…【秋の童話】と同じでしょう?

でも、注目して欲しいのは、第13話、想い出の遊園地でのテウンとボラの再会です。
この時、テウンは言います。
「今日、お前の手を握ったら、二度と離せない。おまえはきっと苦しむ。それでもいいか?」

実は全く同じセリフが【秋の童話】にも出てきます。
別れの握手を求めるウンソに、ジュンソが言うセリフ「今この手を握ったら二度と離せなくなる」。
実はこのセリフの後にウンソが言うセリフこそが、「汝を許す」なのです!

これが【秋の童話】の何話に出てくるかは、ぜひこれから放送する【秋の童話】をご覧になって確認してみて下さい!

実は、私が一番好きなのは、別れを決意したボラが、最後のプレゼントにテウンに与えるキスでした。
ボラは言います「ハン・ドック、あなたは自由よ」。
それは、お姫様が魔女の呪いにかけられた王子様を元の姿に戻す、魔法のキスです。このキスでドックは、長い長い8年の罪からようやく解き放たれます…。

そして、最終話。
残されたテウンは、【秋の童話】のジュンソのように、【ごめん、愛してる】のウンチェのように、ラップランドへ旅立ちます。その旅で彼がどうするか…何度か不安な暗示が出てきますが、そこから先の展開が、【秋の童話】のもう一つのエンディングのように感じるのは私だけでしょうか?

こうして、5番目の【四季シリーズ】、【雪の女王】を経て、愛の物語はふたたび、最初に還っていくのです。


◆◆P.S◆◆
実は、まだまだ【雪の女王】と【四季シリーズ】には関連があります。
初雪の日、目をつぶって願い事をするボラにキスしてしまうドック。驚いたボラの目がまん丸に見開かれていたり…、勝利ジムの面々とボラが遊びに行くスキー場が竜平スキー場で、ラップランドだとドックがボラを連れていく雪原に今にも雪玉が転がってきそうだったり…(【冬のソナタ】)。
ボラを後ろから抱きしめて自殺を止めることで始まった二人の関係が、「私のカイはあなたよ」とボラがドックを抱きしめることで両想いになり、最終話のボラの命を引き留めるように突堤で抱きしめるドックの姿でしめくくられたり…(【秋の童話】【春のワルツ】)。
ドックがスズランの花を見つけられず、その不安が現実になるようにボラの具合が悪くなる時、座り込んでるベンチのある公園が鳥山公園だったり…(【夏の香り】)。
ゴヌとボラの行ったイタリアン・レストランが、グリーン・ミュージックのオフィスだったり…(【春のワルツ】)。
皆さんもぜひ、探してみて下さい!


2008年08月25日

5番目の四季シリーズ!?【雪の女王】見どころガイド

放送作家・中村結美

◆◆四季シリーズと比較すると、新しい魅力が見えてくる!!◆◆

LaLaTVで、現在好評放送中の【雪の女王】。
アンデルセンの童話が結びつけた、心に冬を持つ二人の物語、お楽しみいただいていますか?
ところでこの【雪の女王】、実は10月から随時放送が決定している韓流ドラマの原点・四季シリーズと、とても関係の深い作品だってこと、ご存知でしたか?

まずは、ドラマの制作に名を連ねるのが四季シリーズのユン・ソクホ監督であり、脚本家は【冬のソナタ】のコンビ、キム・ウニ&ユン・ウンギョン。そして、監督のイ・ヒョンミンは、【冬のソナタ】【秋の童話】で共同演出を手がけ(つまり実際はユン監督と2枚看板だったということですね)、【サンドゥ、学校へ行こう】【ごめん、愛してる】を監督しています。
もちろん、それだけじゃありません。ドラマの要となってくるさまざまなアイテムが、実は四季シリーズととっても関連が深いのです。【雪の女王】を初めてご覧になる方も、リピーターとしてご覧になる方も、そんな情報を知りながら見れば、きっと新たな面白さを発見できるはず!

そこで、四季シリーズとの関連に注目しながら、【雪の女王】の見どころをご紹介しましょう。


◆◆ハン・テウンは、もう一人のカン・ジュンサン?◆◆

さて、【冬のソナタ】から韓国ドラマを見始めた…という方、たくさんいらっしゃると思います。かくいう私もそうでした。その第1話を思い出してみて下さい。転校生チュンサンは「数学オリンピアード」にも参加した、科学高校の優等生というふれこみでした。その天才ぶりを丁寧に描いたのが、第一話のテウンの姿なのです!
思春期の女子にとって、難しい数学の問題をスラスラと解く男子…というのは、文句なく憧れの存在でした。やや天然キャラでありますが、それを具現化した数学王子として、テウンはその天才ぶりを発揮しています。

毎回1度は登場する、テウンの天才ぶりを示すシーンも、【雪の女王】の見どころの一つ。
第1話では、サッカーワールドカップの2002年の韓国の成績について解いてみせます。数学の全くできない私には、チンプンカンプンなのですが、来日したヒョンビンにインタビューしたところ、彼はこの黒板に書いた公式を『レース編みの編み目を覚えるように』丸暗記したと言ってました。但し、証明をクラスメートの前で発表するシーンは、『そこは音楽を入れるので口だけ動いていればいいから…、と監督に言われたので、ずっと九九をしゃべっていたんです』とのこと。韓国語の九九がわかる人なら、画面をじっと見てみると、ヒョンビンがどこの段をしゃべっているか、わかるかもしれませんね。
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実は、ヒョンビン自身もテウンと同じように、ささやかな幸せを大切にするタイプらしく、「今後の夢は?」と聞いた時、「家族と幸せに暮らすこと」という俳優とは思えない平凡な答えが返ってきて、驚いた記憶があります。そう、素顔のヒョンビンはとても地味な印象でした。強烈なカラーを感じさせるタイプではなかったのです。でも、だからこそ一作毎に違う役を作り上げていく、努力と集中力のコントロールが並はずれているのだろうな…ということも想像できました。ボクサーの役を演じるため、厳しい食事制限と骨折するほど練習を重ねて絞り上げた体の見事さにも、それは現れています。1.2話は、サービスカットにお着替えのシーンも入っていますが、相手役のソン・ユリによると、一番絞り上げたのは10話の試合のシーンだとか。この場面のために夕食抜きで体を作っていたそうです。

◆◆四季シリーズでおなじみのアイテム、あなたはどれにひかれる?◆◆

【秋の童話】ファンのための見どころポイントは、テウンがまだ名前も知らないおチビちゃん、中学一年生のボラと遊園地で待ち合わせしたシーン。雨が降る中、病院から抜けだしパジャマの上にコートを羽織ったボラがさしていたのは…、黄色い傘。
黄色い傘と言えば、【秋の童話】で、ジュンソがウンソと再会する、アバイ村のフェリーの上で、ウンソがさしていた傘の色!! あの時二人は、フェリーですれ違ってしまいますが、【雪の女王】では、バスの窓が雨で曇っていたため、親友の死にショックを受けていたテウンは、外を見ることなく通り過ぎ、約束をすっぽかすことになってしまうのです。ちなみに、このバスの色も黄色でした。

◆◆ボラの病気が悪化したのは、遊園地が遠かったから??◆◆

ところで、ドラマガイドでも紹介されていない、この遊園地がどこにあるかご存知ですか?
なんと釜山から車で2時間のところにある、慶州ワールドなのです! ボラが入院していたボバス記念病院はソウル近郊にあった…ということですから、その移動距離は…ソウル~釜山を飛行機で飛んで、車で飛ばしたとしても、4~5時間はかかったはず。そりゃあ病気も悪化しますよ! 残念ながら二人が待ち合わせた入口の部分は、リニューアルされてしまったということですが、金属の柵やゲートなどにかつての面影が残っています。もちろん、二人が乗った飛行機や、観覧車も残っています。ソウルから簡単に行くことはできませんが、釜山から慶州に立ち寄った時にでも、訪ねてみてはいかがでしょうか?
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さらに【夏の香り】ファンには、花言葉に込めてテウンがボラへ贈った優しい言葉に、胸がキュンとなるはず。【夏の香り】では、ヘウォンがミヌに花言葉を教えますが、実は当初の設定では、フラワーコーディネーターはミヌの職業になるはずでした。そうなれば、花言葉は男性が女性に教えていたはずで、それが【雪の女王】にそのまま活かされ、スズランの花言葉「きっと幸せになる」を伝えているようにも見えます。

そして、【春のワルツ】ファンは、2話の終わりで自殺しようと崖に向かうボラを、テウンが後ろから抱きしめて止めるシーンにご注目! この男性が女性を後ろから抱きしめるというシーン、【春のワルツ】に度々登場します。「せつなさのあふれる愛情表現として」ユン監督が多用したこの演出。四季シリーズの最初を飾った【秋の童話】では、兄ジュンソを見つけたウンソが、走ってきて後ろから抱きしめる…という、女性が男性を抱きしめる形で登場していますが、【春のワルツ】および【雪の女王】では、その逆のパターンになっているわけですね。

実はこの抱きしめ方、韓国恋愛ドラマで最初に印象的に登場するのは、【宮~ラブ・イン・パレス~】でした。シンが初めてチェギョンに思いをぶつける場面で、後ろから彼女を抱きしめているのです。
187センチもあるチュ・ジフンが168センチのユン・ウネを抱きしめる身長差が、とても美しいシーンになってましたよね。
【春のワルツ】のユン・ジェハ役、パク・ウニョン役が、なかなか決まらずキャスティングが二転三転した結果、新人コンビに決まったという話は有名ですが、一時期ユン監督がジェハにチュ・ジフンを考えていたこともあったようです。そんな流れで【宮】を見るうち、潜在意識にあの後ろからのハグが刷り込まれたのでは? な~んて勝手な想像をしてみたのですが、皆さんはどう思いますか?
そして、【春のワルツ】がオーストリア・ロケに向かう直前、ウニョン役を降板したのはソン・ユリでした。その穴埋めもあって、ユンス・カラー(ユン監督の会社)制作のこのドラマのヒロインを演じることになったのかもしれません。

そんなアレコレを考えながら、ぜひもう一度【雪の女王】をご覧になってみて下さい。
また新しい発見や、感動のツボが見つかるはずです。

そして、他にも四季シリーズとの共通アイテムを見つけたら、ぜひ教えて下さいね! お待ちしています!

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