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2009年03月 アーカイブ

2009年03月09日

【映画王の男にまつわる 華麗なるスキャンダル!?】

放送作家・中村結美

いよいよLaLaTVで、華麗なる王朝スキャンダルワールドの放送がスタートしました。
韓国王朝からは、韓国で大ヒットを記録した【王の男】を放送しました。

史上最悪の暴君と言われた李氏朝鮮第十代王・燕山君(ヨンサングン)。愛人、張緑水(チャンノクス)と共に韓国では誰知らぬ者のない、この歴史上の人物を、アッと驚くフィクションで生まれ変わらせたのが、この映画でした。
最初は韓国の映画館でセリフもわからないまま見たにも関わらず、見終えた後のスケールの大きな感動は言葉に尽くしがたいものでした。長い作品にも関わらず一人一人の人物の心情がうまく描かれていて、無駄なシーンが一つもない! でもこの作品、産声を上げるまではなかなかの難産だったのです。

◆1stスキャンダル! 主役は誰に?◆

そもそもこの物語の原作は【爾】という演劇。“爾”とは臣下を高めて呼ぶ時の呼称。つまり王が女のように美しいコンギルを呼ぶ時の名称で、演劇での物語は、王に芸と肉体を捧げ、一番低い賤民の身分から鐘四位の宮廷芸人まで成り上がるコンギルと燕山君との同性愛がメインに描かれていました。しかし映画【王の男】ではコンギルの兄貴分・芸人チャンセンの比重が大きくなり、三角関係のような形で話は進んでいきます。
今でもそうですが、韓国ではまだまだゲイに対しての偏見が強く、そのせいもあったのかどうか、チャンセン役のキャストは難航しました。まず最初に打診されたイ・ジョンジェが断り、続いてチャン・ヒョクで準備が始まったのですが、例の兵役忌避問題が公になり彼は入隊。三人目に声がかかったのが、カム・ウソンだったのです。

そんな経緯を知っていたカム・ウソン。断わるつもりだったのに、あまりにシナリオが面白く、引き受けてしまったのだとか。その後に行われたコンギルのオーディションでは、最終的候補が三人にしぼられ、面接の時にはカム・ウソンも立ち合ったそうです。ところがその中で、一番しぐさやたたずまいが女っぽくなかったのがイ・ジュンギ。なのでカム・ウソンは彼が監督に選ばれた時、ちょっと意外な気がしたとのこと。しかし結果は、映画の大ヒットにより、イ・ジュンギはあっという間にスターダムに駆け上ります。そして、従来の男っぽいアイドル人気から一転、カン・ドンウォンに続き、ユニセックスアイドルのブームを巻き起こすことになるのです。


◆2ndスキャンダル! 綱渡り猛特訓 & ワークショップ の成果は?◆

役者達に与えられた準備期間は2か月。当初監督から「チョルタギ(綱渡り)のシーンは全て吹き替えで」と言われていたらしいのですが、それに「役者として納得できない」と異を唱えたのがカム・ウソン。綱渡りを習得してみせると宣言します。…一回り年上の大先輩が「やる!」と言う以上、イ・ジュンギもチャレンジすることになり、猛特訓が始まりました。他にも太鼓、踊り、仮面劇。さらには演劇の稽古のように、台本にはない場面を即興の芝居で生み出す…というワークショップも重ね、そこから新たな場面が台本につけ加えられました。こうして、役への理解も深め、俳優達の絆も深まったところでクランクインとなったのです。
ちなみに気になる綱渡り猛特訓の成果は、カム・ウソン、イ・ジュンギ共に、クランクインの頃には、低い場所なら見事に綱を渡りきるほどにマスター。本編を良く見てみると、本人が実際に綱を渡っているところ、下に足場を置いて演じているところ、吹き替えで演じているところがよくわかります。ぜひこの機会にじっくりとチェックしてみて下さい。

その傍ら、イ・ジュンギには、「王を惑わす色気を身につけろ」という監督からの厳命が。
そこで、筋肉を落とすダイエットをしつつ、カム・ウソンからのアドバイスで女優の“目の使い方”を盗む特訓をしたそうです。では、メインキャスト唯一の女優であった緑水(ノクス)役のカン・ヨンソンからは何かアドバイスをもらったかというと…。王の愛を奪い合うライバルだったからかどうか、彼女の目の演技は参考にしなかったそうです。まぁ睨んでばかりの役でしたからね。

◆3rdスキャンダル! 映画版では同性愛は払拭?◆

原作の演劇では、物語の焦点になっていた同性愛。しかし来日時の記者会見で、カム・ウソンと燕山君役のチョン・ジニョンが強調していたのは、王はコンギルを「愛していたのではなく執着した」のであり、チャンセンがコンギルに抱いていたのは、「妹に対するような愛」であるということでした。私としては、二人のソウル大学出身知性派俳優から理路整然と「同性愛ではない」と説明されると、「少しは、や~らしい関係性を残しておいて欲しいのに」と不満ではあったのですが(笑)、その解釈の違いが、舞台版とは一味も二味も違う映画版の魅力となっていることも事実。

燕山君と男同士で男を奪い合うのではなく、コンギルを一人の人間として自由にしてやりたいと願う愛を抱く…それがカム・ウソンが描いたチャンセンの役作りでした。よく見てもらうとわかりますが、チャンセンの口元には古い傷痕があります。映画の後半、なぜその傷を負ったかを、囚われたチャンセンが延々と語るシーンが出てきます。実はこれ、事前のワークショップでカム・ウソンが生み出したシーン。つまり、ここでしゃべっているセリフは、カム・ウソンが考えたオリジナルなのです! それをよーく聞くと、チャンセンがなぜ主を失い芸人に身分を落としたのか。一人で自由に生きられるのに、なぜコンギルと一緒に居るのか、二人の深い深い関係がジワッとしみてきます。
字幕付きで改めて観た時、最も胸にしみたのがこのシーンでした。それを生み出したのがカム・ウソン本人だとインタビューで知った時には、彼の俳優としての力量に改めてびっくりしました。ぜひ、噛みしめてご覧下さい。

さて、【王の男】については、まだまだ語りたいことがつきません。
今回は、ひとまずこれまで。
次回は、カム・ウソンとイ・ジュンギにインタビューした時、彼らが聞かせたくれた秘話=スキャンダルを、お届けします!


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写真すべて=提供:中村結美

【春のワルツから生まれた、もう一つのドラマ】

放送作家・中村結美

◆ソ・ドヨンさん出演ドラマについての情報をお知らせします!◆

前回、【春のワルツがくれたプレゼント】というコラムでご紹介した、ソ・ドヨンさん出演のドラマの情報が解禁されました。そこでこの場を借りて発表させていただきます!

2009年4月スタート【テレビでハングル講座】のスキットドラマ『私、マネージャーになります!』です。ドラマ、本編のスタートは5月からですが、4月の挨拶スキットや、番組スタート前のインタビューなどにも、ドヨンさんが出演していますので、4月からしっかりとご覧下さい! いつものスキットとは一味も二味も違った感じになっていると思います!

ちょうど去年の9月頃でした。「2009年度スキットドラマのシナリオを書いてもらえませんか」という依頼が突然舞い込みました。でもドラマのロケを10月の終わりにはスタートさせたいとのこと。1本2分強の短いドラマとはいえ、1ヶ月弱で18本分のドラマを書かなければいけない…というキツイ、スケジュールでした、もちろん他の仕事も並行して走っています。
悩みました。果たして書き上げられるかと。私の本業はドキュメンタリーの作家で、ベースはナレーションのある放送台本を書いています。その中に登場するドキュメンタリードラマの台本を書くこともあり、ドキュメンタリードラマの脚本を書くのは大好きなのですが、ドキュメンタリードラマと一般のドラマではかなり違うのです。いわば別のフィールドに行って仕事をする…といった感じ。

これは…自分の好きなものを書く…ということでなければ、できないだろう、でもうまくノッて書ければ、何とかなるかもしれない…。そこでふと思いついたのが、その前の週に行った韓国で、ソ・ドヨンさんの事務所の社長を通じて紹介された、ダンストロットグループ『トロットナイトキング』でした。
「俳優さんと ダンストロットグループ、随分違うジャンルの仕事をマネージメントするんだなぁ」
と思ったのですが、この時感じたギャップをそのままドラマにしたら面白いのではないか…? と、閃いたのです。

ヒロインの小田ひびきは、LaLa TVで四季シリーズをご覧のみなさんと同じ、韓国ドラマが大好きな女性。派遣の契約が切れて、友達の案内で韓国を旅している。そして大好きなソ・ドヨンさんの事務所を訪ねてみた。…するとたまたま、マネージャー募集の貼り紙が。そこである秘策を講じて、韓国語もできないのに、面接を受けてしまうのです。
面接会場には、ソ・ドヨンさんがいる。何とか受け答えする ひびきですが、アクシデントが! その時彼女は、ある韓国語のセリフを言って、絶体絶命の危機を乗り越えます。それが…。
「アン ボインダグ オムヌンゴ アニヤ (見えなくても ないわけじゃない)」
「カンジョラン サランヘキドチョロム オンジェンガ タシ マンナムニダ (一生懸命お祈りすれば、いつの日か また巡り逢える)」

…もうおわかりですよね? 【春のワルツ】の中のスホと、ウニョンのセリフです。
このセリフのおかげで、ひびきは窮地を脱するのですが、その先には新たなトラブルが待っていて…。
と言った内容。
このドラマ、ソ・ドヨンさんの所属オフィスである、TO BE TO DOの全面協力で撮影しているため、中に登場するのはそのまま彼のオフィスです。そしてもう一人の主役として、同じ事務所に所属しているトロットナイトキングが頑張ってくれています。また、ちょっとした脇役で、社長以下、社員の皆さんも出演してくれています。つまり、ソ・ドヨンファンには、絶対見逃せないドラマなのです。
(先日、ユン・ソクホ監督の結婚式にやってきた日本のソ・ドヨンファンから、「トロットナイトキングのサインもぜひ!」とお願いされ、メンバー4人は初めて日本のファンにサインをしたそうです。彼らのデビュー曲「♪ナビゲーション」のミュージッククリップも日本で流れていたりするので、チェックしてみて下さい。)

ドヨンさんは、インタビューでもこんなふうに答えてくれました。
「ドラマのアイデアがとっても面白いと思いました。それに、韓国ドラマを愛してくれている人達が、言葉も学ぼうと興味を持ってくれる、それに一役買えるのならば、こんなにうれしいことはありません」と。
韓流ドラマのファンのみなさんなら、一度くらいは「私もマネージャーになってみたい!」という妄想を抱いたことがおありだと思います。その妄想をラブコメディの形にしてみたらこんな感じ…? というのが、この【私、マネージャーになります!】です。全編、韓国ドラマファンのツボを刺激するシーンを盛り込んでいます。ドヨンさんの出演は、残念ながら毎回ではありませんが…(何分2分強の短いドラマなので…スミマセン)6か月を通じて、あちこちに出演しているので、お見逃しなく!

そして、LaLa TVで放送の【春のワルツ】11話。ここから、フィリップとチェハの感情がぶつかるヤマ場にさしかかりますね。そして12話に登場するのが、ダニエル・ヘニーがあやまってソ・ドヨンを実際になぐってしまった、あのシーンです。
これで撮影が中断することになるのですが、そのおかげで私は、ロケ地の島で行われた記者会見に参加することができました。そしてそのような出会いの積み重ねが、今回の「テレビでハングル」のスキットドラマ誕生に結びついたのです。そう思うと本当に感慨深い!
ぜひ【春のワルツ】を十二分にたのしんだ上で、4月からのテレビでスキットドラマ【私、マネージャーになります!】をご覧下さい。2倍楽しめるハズですよ!


尚、NHK教育では、ドヨンさんインタビューを下記の日時で放送とのことです!
★4月1日(水)0:00~00:25(3月31日火曜深夜24:00~24:25)
  再放送:4月2日(木)06:00~06:25ほか

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▲この足の長さには、ビックリです!


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▲面接シーン 社長役に注目!【冬のソナタ】のユジンの会社ポラリスの先輩です。


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▲ドヨンさんが、ひびきを激励するシーン。


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▲トロットナイトキングの面々です。

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