« 2008年09月 | メイン | 2008年11月 »

2008年10月 アーカイブ

2008年10月02日

すべては、ここから始まった…【秋の童話】

放送作家・中村結美

◆◆韓流の原点へ還ろう◆◆


2000年秋、韓国KBSで放送された【秋の童話】は、最高視聴率42%を記録。その瞬間、小さなつむじ風が巻き起こり、やがてアジア全域へと吹き渡っていった。
2008年の現在まで、止むことなく吹き続けている、【韓流】という名の風が…。

この【秋の童話】の記録的なヒットが、ユン・ソクホ監督に「四季をテーマに美しい景色を盛り込んだ恋愛ドラマのシリーズを撮る」というアイデアを閃かせ、続く【冬のソナタ】をNHKが放送したことで、韓流は日本へと上陸、一大ブームを巻き起こしていく。
けれど、【秋の童話】は当初日本では、放送局や放送枠が地味であったため、【冬のソナタ】に比べると、なかなか注目を浴びるチャンスがなかった。中国、タイなどでは、大変な評判で、あのプロゴルファー、タイガー・ウッズのお母さん(タイ人)が、主演俳優の一人、ソン・スンホンに会いたいと息子に頼んだ…という話があるほどの人気だったというのに…。
しかし、全国規模の放送は無くても、【秋の童話】は、口コミによって、一人また一人とファンを広げていく。そして、今も多くの韓流ファンがこう語るまでになった。
『心ゆくまで泣きたい…という時は、【秋の童話】を見ます』と。

◆◆『あどけない』主人公たちの、純粋な涙に…◆◆


では、【秋の童話】の魅力とは何だろうか?
『赤ちゃんの取り違え』という、実際にもあった悲劇。
『兄と妹が、どうしようもなく魅かれあう』という禁断の恋。
『不治の病で苦しむヒロインに献身的に尽くす男たち』の美しい涙。
全ての韓流ドラマの原点である…といっても過言ではないだけに、見どころは数限りない。

…けれどそれ以上に、2008年という現在から、もう一度【秋の童話】を振り返る時、しみじみと心打たれるのは、ムン・グニョン、ソン・ヘギョ、ソン・スンホン、ウォンビンたちの、“あどけなさ”“純粋さ”だ。

少女や少年の面影を、頬や首筋の線に残す彼らは、このドラマがやがて自分達の運命を変えることを、まだ知らない。
自分の演じた役から抜け出せなくなって、苦しむ…ということ。
爆発的な人気で役柄が一人歩きし、いつまでもその役のイメージのまま見られてしまう…ということ。
自分達がスターダムに上りつめる…ということ。
そして、韓国のドラマがアジアを、そして日本を席巻し、全く新しいエンターティンメントの地平を拓いていくということを…。

そして、そんな俳優達の、あどけない姿を見て、私達の心も純粋さを取り戻す。
『韓国ドラマって、こういうものよね』なんてたかをくくったりせず、ただまっすぐにドラマの世界に酔って涙した自分が、あざやかに蘇ってくるのだ。

【秋の童話】のエンディング。
ゆっくりと宙に舞うジュンソは、どこか幸せそうな表情を浮かべ、やがてその記憶の中で時が巻き戻されていく。まるで走馬燈のように。
その時、きっとあなたの中でも、ゆっくりと時が巻き戻っていくはずだ。初めて韓国ドラマにふれた時の、あの新鮮な涙がもう一度頬を伝うはずだ。

その前と後では、あまりにも違う確かな感動。
韓流と出会った、あの瞬間へと…。

About 2008年10月

2008年10月にブログ「LaLa TV ブログ」に投稿されたすべてのエントリーです。新しいものから過去のものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年09月です。

次のアーカイブは2008年11月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。