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2008年09月 アーカイブ

2008年09月22日

許すことの美しさ…【四季シリーズ】から【雪の女王】へ

放送作家・中村結美

◆◆秋から始まる 許しのものがたり◆◆


もっとも大切に想う存在を、自分のせいで失ったという良心の呵責から、心に冬を抱えて生きる人たちのものがたり…。それがドラマ【雪の女王】です。
親友ジョンギュを失い名前を変えて生きることにしたテウン、家を出た母を恨み病気の治療のつらさから兄の孤独に気づけなかったボラ、自慢の息子を失ったテウンの母、息子を追い詰めたのが自分だと認めることのできないジョンギュの父…。彼らは、それぞれにつらい8年間を過ごしてきました。そして運命の糸に引き寄せられ、再び相まみえることになるのですが…。

【雪の女王】の後半、物語の重要な鍵となっていくのが「許し」です。

ドック(テウン)は、ついに科学高校の同級生ジヘの口から、ボラが失ったジョンギュの妹であること知ります。
ボラが高校時代、不思議な出会いと別れで関わりをもった少女だった。かつて止めることのできなかった親友の自殺を轍に、ギリギリのところで死から救うことのできた女性だった。ドックにとって一番つらい、母との和解に勇気を与えてくれた女性だった。
それだけでも十分大きな存在で、それゆえに心ひかれ愛してしまった人。その人が失ったジョンギュがかつて、自分に紹介しようとしていた妹だった!
ドックは思ったはずです、「この巡り会いは、ジョンギュが導いたに違いない!」
その歓びと感動から、気持ちを抑えきれず、一度はボラを抱きしめる…。

しかし、ボラの心を凍らせた冬が、兄の死にまつわる父との確執であることを思い返せば、ドックの心の葛藤は大きくなります。「自分とジョンギュの関係をボラが知ったら、さらに彼女を泣かせるのではないか?」と。

【雪の女王】は、ここからがドラマの核心とも言える展開になっていきます。
「心に抱えた冬」=「それぞれの罪の意識」は、許しを得ることでしか、春を迎えられません。しかしそのためには、互いにもっともつらい傷を乗り越えて、憎む相手を許さなければならないからです。

「許すこと」は難しい。
なぜなら、多くの人は「許さないこと」「妥協しないこと」を自分のプライドや信条として生きているものだから。
心にぎゅっと、力を込めて、人は人を「許さない」と誓う。その緊張を強いることで、自分自身にムチを入れる。そのカチコチに凍り付いた心をほぐすのは、決してたやすいことではありません。

【雪の女王】の登場人物たちは、次第に気づいていきます。
自分が「許せない」と想っている存在が、実は自分自身だったということを。
誰かを許すことが、自分が許されることなのだ…ということを。

さて、ここで思い出してみて下さい。
【雪の女王】は四季シリーズの5番目の物語。ではシリーズの最初を飾った物語は…?

そう、【秋の童話】です。
【秋の童話】で、誰からも許されない愛に、耐えに耐えるジュンソとウンソは、自分がもっともつらい時に、相手に対してこう言います。
『汝を許す』と。

実は【四季シリーズ】は、この『許し』が、一貫したテーマとなっています。
そして、【雪の女王】を、5番目の【四季シリーズ】と位置づけた時、この物語が驚くほど【秋の童話】に似ていることにお気づきになりませんか?
【春のワルツ】がエンディングならば、【雪の女王】は、“ダ・カーポ(初めに返れ)”なのです。

さて、ここからはちょっとネタバレです!

やがて、病に倒れるボラ。そんなボラを献身的に看病するテウン。「明日は何をしよう」と語り合う二人。そして海辺に行き、最後の一日を灯台のある突堤で過ごすのです。
ほら…【秋の童話】と同じでしょう?

でも、注目して欲しいのは、第13話、想い出の遊園地でのテウンとボラの再会です。
この時、テウンは言います。
「今日、お前の手を握ったら、二度と離せない。おまえはきっと苦しむ。それでもいいか?」

実は全く同じセリフが【秋の童話】にも出てきます。
別れの握手を求めるウンソに、ジュンソが言うセリフ「今この手を握ったら二度と離せなくなる」。
実はこのセリフの後にウンソが言うセリフこそが、「汝を許す」なのです!

これが【秋の童話】の何話に出てくるかは、ぜひこれから放送する【秋の童話】をご覧になって確認してみて下さい!

実は、私が一番好きなのは、別れを決意したボラが、最後のプレゼントにテウンに与えるキスでした。
ボラは言います「ハン・ドック、あなたは自由よ」。
それは、お姫様が魔女の呪いにかけられた王子様を元の姿に戻す、魔法のキスです。このキスでドックは、長い長い8年の罪からようやく解き放たれます…。

そして、最終話。
残されたテウンは、【秋の童話】のジュンソのように、【ごめん、愛してる】のウンチェのように、ラップランドへ旅立ちます。その旅で彼がどうするか…何度か不安な暗示が出てきますが、そこから先の展開が、【秋の童話】のもう一つのエンディングのように感じるのは私だけでしょうか?

こうして、5番目の【四季シリーズ】、【雪の女王】を経て、愛の物語はふたたび、最初に還っていくのです。


◆◆P.S◆◆
実は、まだまだ【雪の女王】と【四季シリーズ】には関連があります。
初雪の日、目をつぶって願い事をするボラにキスしてしまうドック。驚いたボラの目がまん丸に見開かれていたり…、勝利ジムの面々とボラが遊びに行くスキー場が竜平スキー場で、ラップランドだとドックがボラを連れていく雪原に今にも雪玉が転がってきそうだったり…(【冬のソナタ】)。
ボラを後ろから抱きしめて自殺を止めることで始まった二人の関係が、「私のカイはあなたよ」とボラがドックを抱きしめることで両想いになり、最終話のボラの命を引き留めるように突堤で抱きしめるドックの姿でしめくくられたり…(【秋の童話】【春のワルツ】)。
ドックがスズランの花を見つけられず、その不安が現実になるようにボラの具合が悪くなる時、座り込んでるベンチのある公園が鳥山公園だったり…(【夏の香り】)。
ゴヌとボラの行ったイタリアン・レストランが、グリーン・ミュージックのオフィスだったり…(【春のワルツ】)。
皆さんもぜひ、探してみて下さい!


2008年09月03日

韓流シネマ・フェスティバル2008ラブ&ヒューマン

9月27日から、いよいよ<韓流シネマ・フェスティバル2008ラブ&ヒューマン>が開催されます~
上映作品のラインナップを見てビックリしてしまいましたが、今回はヒット作、話題作、豪華キャストの作品がずらりと揃い、さらにパワーアップしていますよね。
2008年に公開されたばかりの最新作もあるので「まさか、こんなに早く日本で見られるなんて」と喜んでいる人も多いでしょう。

 若手イケメン好きの私としては、チャン・グンソク出演の『楽しき人生』、ナムグン・ミン出演の『ビューティフル・サンデー』、ユン・ゲサンと今とても注目しているシン・ソンロクが恋愛バトルを繰り広げる『6年目も恋愛中』あたりが気になっていますが、男性の皆さんにとってもソン・イェジン、キム・ハヌル、チョン・ジヒョン、キム・テヒ……といった韓国を代表する女優たちが出演する作品が目白押しなので見逃せません!!
 また、ホ・ジノ監督の『ハピネス』、クァク・キョンテク監督の『愛 サラン』など有名監督の作品も映画ファンにはたまらないでしょう。
 もちろんアン・ソンギ、ソン・ガンホ、ソル・ギョングら韓国映画界を代表する俳優の作品ももれなくラインナップされ、まさに今回の韓フェスはどれを見ても外れナシといった感じです。

そんな中でも私が特に楽しみにしている作品ベスト3~
1位 「私の恋」
今回の韓フェスのテーマ<ラブ&ヒューマン>にピッタリの作品。平凡だけど、ほんわかと温かい気持ちにさせてくれる5つの恋の物語、ということで秋にもピッタリです。カム・ウソン、チェ・ガンヒ、チョン・イルといった豪華かつ多彩なキャストも魅力的。そしてなんと言ってもオム・テウンがFree Hugs活動家に扮し、ロンゲ&ヒゲ面&上半身裸で登場するので、これは見ないわけにはいきません(笑)

2位 「セックス・イズ・ゼロ2」
イケメン俳優が出ていないせいなのか? 皆さんから寄せられる期待値が少し低めかなと思われる作品ですが、韓国では観客動員数200万人を突破した大ヒット作です。予告編や広報用のスチール写真がセクシーすぎて審議に何度もひっかかった、といういわくつきの作品でもあります。前作「セックス・イズ・ゼロ」よりもさらに個性的なキャラクターが登場し、よりセクシーで笑えるそうなので期待しちゃいましょう。

3位 「俺たちの街」
オ・マンソク、イ・ソンギュン、といった、今もっとも注目を集める個性派俳優と、21歳の天才リュ・ドックファンが共演するだけでも見る価値アリ。ストーリーも斬新で、殺人事件の犯人は最初からわかっていて、猟奇的な2人の殺人者とひとりの刑事が徐々に絡みあってゆく心理サスペンスということです。アクションや推理ものとは一味違った作品らしいので、期待度大、大です。

ところで、9月3日から<韓フェス・愛・コメントキャンペーン>が行われているのはご存じでしょうか?

皆さんが期待する作品や出演スターに対して愛あるコメントでエールを送るというキャンペーンです。韓国往復チケットなど豪華賞品のプレゼントもありますので、ぜひ皆さんもご参加ください~

http://www.cinemart.co.jp/han-fes2008/


尚、このキャンペーンには過去に韓フェスで上映された作品も対象になっています。
<韓フェス2008春>で上映された作品も続々DVD化がなされていますので要チェックですよ!!
http://www.cinemart.co.jp/han-fes2008/movie/

中でも私がお勧めするのは
「最強ロマンス」と「家族の誕生」の2本

「最強ロマンス」は、あの、あの麗しいイ・ドンウクが主演。『マイ・ガール』でブレイクした後、御曹司のイメージを脱ぎ捨てるために、ホラー映画に挑戦したり、たゆまぬ変身を試みている彼が、本作ではアクション&コメディに挑戦しています。シャープでかっこいいアクションはもちろん、共演者ヒョンヨンのモノマネをしちゃうシーンは必見ですよ。おでんのクシが恋のきっかけになるエピソードも爆笑モノです。
%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9_small.jpg「最強ロマンス」9/3リリース

一方、「家族の誕生」は、実力派俳優が勢ぞろいしているだけあって、地味なストーリーなのに、くすっと笑えて、じわっと泣けて、終わった後には「いい映画を見たな~」と、しんみり余韻に浸れるステキな映画です。冒頭でオム・テウンが結婚したと言ってコ・ドゥシムを連れてきたときはのけぞりましたが…(爆)スパイスの利いたエンディングもGoodでした。
%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9FS_small.jpg「家族の誕生」9/3リリース

By 安部裕子(じ~にょ)

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他にも<韓フェス2008春>上映作品のDVDがリリース!

%E3%81%BE%E3%81%B6%E3%81%97%E3%81%84%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%82%BB%E3%83%AB_small.jpg「まぶしい日に」10/3リリース


%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%96%EF%BC%B3%E8%BB%BD_small.jpg「ハーブ」10/3リリース

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