| 喪失感…決してうめることのできないもの |
ドラマ【恋愛時代・第12話~“好きだ”と“愛してる”は別の感情?】
自殺を図った教授の妻ヨンインは、どうにか一命をとりとめるが、その出来事を受け止めウノの心は重い。一方ドンジンは初恋の人ユギョンとのつきあいを深めるべく、脳天気にもキスのムードを高める静かな場所などを検索。まるで中学生のようにあの手この手を試みるが失敗してばかり。その頃、ジュンピョの勤める病院では産婦人科の医師がアルバイトに告白したと大騒ぎに。自分のことだとも知らず、ジホはスキャンダルの主を探すのにやっきになる。
ウノに会いに来た教授は、ヨンインの呪縛から逃がれられない自分に深く落ち込む。
ウノは迷った挙げ句、ヨンインを見舞う。ウノに自殺の理由を聞かれ、「あなたにはわからない」と言い放つヨンイン。しかしウノは答える。「喪失感ですよね?」。
別居中の妻と、夫の恋した女。またしても一人の男を挟んで、対極に位置する2人。しかし、ここでもウノは、ヨンインの痛みを理解し共感してしまうのだった。
……もう2度と、手に入れることができないもの。 決してうめることのできない心の空洞…。
ヨンインは、夫への感情を「死ぬほど憎いのか、愛しているのか。人の気持ちが1つならすごく簡単なのに…」とウノに語るが、答えは簡単だ。愛して恋いこがれて、それでも手に入らないものは、憎むしかない。あきらめられないならば、憎み続けるしかないのだ。しかし、その憎しみのエネルギーに疲れ果てた時、気づくのは心にぽっかりと開いた暗い空洞だ。その深い深い闇に吸い込まれそうになる時、
人は生きる意欲を見失うのかもしれない。
本当に愛する人と、もう一度幸せ探しをしても、かつてのような幸福感は手に入らない。ならば何としても、愛する人を自分の手の届かない場所に送り出してしまおうとあがくウノ。それは決して、明るい希望へと向かうステップではない。暗い空洞の淵を歩く同道めぐりだ。そして、そんなウノの闇に、
ヨンインだけが気づいてしまった。闇の淵にたたずむ、【お人好しコンプレックス女】と【人を傷つける女】。そして、あやういバランスの2人の間で離婚届が、やりとりされるのだが…、この重い紙切れを先に手放すことができるのは、どちらなのだろうか……?
| ~女3人の裏コメンタリー~ 女の喪失感とは? |
N:……喪失感ねぇ。あるべきものが、そこにない~という感覚は、まさに韓国語で言うところの『恨(ハン)』ですよね。……ヨンインの場合、愛した人が自分のワガママも受け入れてくれる人だった。そして結婚した。でも、いざ結婚してみたら急に不安になった。「夫は私自身を愛したのではなく、私の“家”を愛したのではないか」と。そして夫の愛を試し始めた。やがて疲れ果てた夫の愛が冷めてしまった。そして愛を失ったヨンインは、喪失感から目をそらすために、夫を憎むことでエネルギーをかきたてて来た……。
S:私はね、喪失感っていうのは、女性独特の感覚じゃないかと思うの。例えば男の人が、地位や権力とかお金を失っても、深い喪失感は持たないと思うのよ。肉体の一部を切り取られたような感覚…といえばいいのかな。女性なら、何となくわかると思うんだけど…。
N:私はできるだけ喪失感を味わわないように、手に入りそうにないものは、「欲しくなかったんだ」と思うことにしてますね、最近は(笑)。
A:でも、すごく贅沢なものを望まなくても、ずっと当たり前のようにそばに居る…と思っていた存在が、突然居なくなってしまう…ということもありますよね。
S:あら、Aさんにとっての喪失感体験は?
A:実は夫とは、10数年のつきあいを経て結婚したんですけど、一度トライアルで別れてみたことがあるんです。ずっと一緒に居る意味を確認したくて。そうしたら、何もしたくなくなっちゃったんですよ…。食べる意欲もなくなってしまって、一週間で10キロやせたんです。
N:食べる意欲がなくなって? 1週間で10キロ? そりゃ立派な喪失感ですよ!
S:で、どうしたの? 自分からSOS出したの?
A:はい、電話しました。「あなたが居ないと何もしたくなくなった」と。
N:彼も喪失感を感じてた?
A:喪失感…とは言わなかったけど、違和感を感じたって。
N:なるほどね。それで再びつきあい始めて、ジェントルマン・キスのプロポーズにいたるわけだ。
そのエピソードについては、【恋愛時代スペシャルブログ】の第2回をご覧下さい(笑)!
S:Aさんの場合は、結婚してないのに空気みたいな関係になってしまったために、互いの存在意義を確かめるために別れてみたところ、空洞ができちゃったんだと思うんだけど…。 女性はね、恋人とか夫を失うと、自分に対しての自信をなくすんだと思うの。「私のどこがいけなかったの?」って。そうやって自分の心の中を覗き込んでいくうちに、満たされていたはずのものがどこにもないことに気づいて、空洞ができちゃうんじゃないかと思うんだけど…。
N:ああ…。ただ愛した人を失うだけじゃなくて、愛した自分の幸福な感情や記憶すらも壊れてしまうから、自分自身の肉体が切り取られたような喪失感をともなうんだ…。
A:その空洞は、どうやって埋めればいいんでしょうね?
N:そうだなぁ…。でも、のたうちまわるしかないよね。愛した人を失った時…というのは、去られた苦しみはもちろんだけど、「もう誰も愛せないんじゃないか」という絶望感に立ちすくんじゃうと思うから。Sさんはどうやって立ち直ったんですか?
S:私の場合は、男運は悪かったけど仕事運は良かったのよ。
A:仕事って、離婚してから始められたんですか?
S:そうよ! 子供が居たから、子供が少し手を離れてからだけどね。自然に自分に合った仕事に出会うことができて…。
N:別れることで失った自信を、仕事でステップアップすることで埋めていけたわけですね。確かに、「何でもいいから少し自信を持つ…」というのは、喪失感を癒す最大の薬かもしれない。過去の自分を振り返ってみても、自信のなかった10代から20代にかけては、ものすご~く暗いやなヤツだったもの。
A:え? Nさんが暗かったんですか?
N:はい、ものすごく暗くてエキセントリックなヤツでした。
S:良かった、その頃に会わなくて。その頃に会ってたら友達にならなかったかも。
N:そうですよね!
S:結局ウノもAさんと同じで、「本当に愛した人を失った!」と実感するギリギリのところまで行かないと、ドンジンの存在のかけがえのなさを実感できないのよね。そして本当の空洞を抱え込む。
N:そうやって壊れてしまったウノを救うために、家族愛が一役買うわけだけど。
A:そういう大きな葛藤を経て、ウノも気づくんですよね。空洞を埋めるのに大きな愛はいらないって。
S:そうなの。ささやかでいいの。ささやかな歓びがあれば、いつしか埋まっていくものなのよ。
N:でも、それに気づくまでには、まだ一波乱二波乱!
A:ここからは怒濤のドラマが展開しますからね。お楽しみに!
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こんにちは。“A”です。
皆さんは、“契約結婚”をどう思いますか?
“契約結婚”というと、韓国ドラマなどでは、「愛のないカップルがある条件の下、形式的に結婚しているフリをして生活を始める」…という設定だったりしますけど、それとはちょっと違うんです。
固く言うと・・・
<結婚に際し、配偶者と明確に約束事をすること。よって約束を破ればただちに契約破棄=離婚>
ということですが、もっと身近な言葉にすると・・・・
<配偶者の存在が自分にとって価値・意義があるかどうかきちんと確認した上での結婚>
ということになるのかなと思います。
むしろ、契約結婚の方が夫婦間の慢心を許さず、緊張感のある結婚が保たれるのではないか?と思っています。かすがいに甘えた結婚ではなく、妻と夫の二者間の関係がどうあるか?を重視した結婚こそが、契約結婚だと思います。ちょっと恋愛関係に近い関係といえるのではないでしょうか?
この契約結婚、現代的に思えますが、実ははるか昔に実践した人がいるんです。
フランスの哲学者ボーボワールとサルトル、男女平等と一夫一婦制を提唱した明治時代の初代文部大臣 森有礼等です。
そして、現代で実践している人といえば、舞台美術家として有名な妹尾河童さんとエッセイストの風間茂子さんのご夫妻。毎年結婚記念日にお互いの気持ちを確認し合うのだそうです。
実は、私の“トライアル別れ”は、妹尾さんご夫妻のことを知って思いついたものでした。結婚前に相手に対する気持ちがどうなのか、きちんとテストする必要があるだろうと。少々荒療治ですが実践したところ、この時の喪失感は想像以上のものでした。
そしていまだに、妹尾さんご夫妻と同じく、毎年結婚記念日に、自分の気持を確認します。
私の確認方法は、“夫がいなくなったら?”という想像をし、喪失感を感じたら、契約を更新することにしています。自然に相手に対する気持を確認できれば苦労ないのですが、悲しいもので、年をとればとるほど、つきあいが長くなればなるほど、機会を作ってあげないと自分の気持に向き合えないし、気付けないものなんですよね。あぁ、かなしや。
そして、先日、4回目の結婚記念日を無事終える事が出来ました。
ウノはきっと、子供を失った喪失感が大きすぎて、ドンジンがいなくなったら・・・ということを想像できなかったのだろうなと思います。
そして、人間は恋愛において激情を感じないと、「この人私にとって必要なの?」と思ってしまいがちですが、実は、Sさんがいうとおり、“ささやかな歓び”があれば幸せなんですよね。
皆さんも恋人や夫の存在について?を感じ始めたら、まずは自分をテストしてみてはいかがでしょう?
さて、次回「恋愛時代」第12話は、
12/29(土)19:00より放送します!
よいお年をおむかえください!!
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