世界で一番愛されているうさぎ “ピーターラビット”を世に贈り出した絵本作家、ビアトリクス・ポター。
女性が自活していくことが難しかった時代に、彼女は絵本作家として成功し、その後ナショナルトラスト運動に力を注ぎました。
そんなビアトリクスの半生を描いた映画「ミス・ポター」が、いよいよ9/15に公開!
この公開を記念し、「ミス・ポター」監督クリス・ヌーナン氏が来日し、LaLa TV独占インタビューに応じてくださいました。

配給:角川映画
9/15(土)、日劇3ほか全国ロードショー
Q1.映画「ミス・ポター」の最も素晴らしい点は?
俳優たちの演技だよ。
新世紀を迎えたイギリス社会に生きる人々の考えや、感情をリアルに表現してくれたし、一人一人が本当に活き活きとしていた。役者たちに息を吹き込まれた登場人物たちの絡み合いが、たまらなく気に入ってるんだ。
キャスティングは実に完璧だった!
こんなに豪華なキャスティングが実現して、私は本当にラッキーだったよ。
Q2.「ミス・ポター」は、前作「ベイブ」から11年。前作を超える脚本に出会うまではメガホンを握らないとおっしゃっていたようですが、今回の脚本が監督を動かした理由は?

「強い衝撃を与えられた」とか、そんな劇的なことじゃないんだ。
ただ台本を半分くらい読み進んだところで、自分が無意識のうちに泣いていることに気付いたのさ。そのとき思ったんだ。こんな風に自然に心が動いたことが、“映画をつくるきっかけ”にふさわしいんじゃないかって。「ここに人の心を強く動かす物語がある、ならばやってみようじゃないか!」って。
私は、映画というものは人々の感情に訴えるメディアだと思っているし、自分には映画を通して人々の心を動かす才能があると信じている。この物語なら、観る人の心に何かを届けられるって思った。
そんな風に、この脚本は私の心をつかんで、この映画制作に私を巻き込んでくれたんだ。
Q3.ビアトリクス・ポターはどんな女性だと思いますか?
ビアトリクスは本当に複雑な女性だよ。
まず、彼女は非常に意志の固い女性だ。幼い頃から、自分が何をやりたいかがはっきりしていたし、どんなに反対されてもそれを必ず実行してきた。目の前に障害が現れたとき、何とか解決策を見つけ出して、自分のやりたいことをあきらめなかった。そういうところが素晴らしいと思うよ。
もう一つの魅力は、人生の「陰の部分」、つまり「死」を強く意識していたということ。彼女の作品に「かわいい」という印象を持つ人が多いと思うけど、決してそれだけではないんだ。
例えば「あひるのジマイマのおはなし」は、キツネがあひるを騙して食べようとする話なんだけど、当時のイギリスでは、こういう残酷な話は子どもに読んで聞かせるにはふさわしくないと考えられていたんだ。多くの親は、「死」というテーマを子どもの前で避けようとするけど、ビアトリクスは「死」という、人生の大きな局面から目を背けなかった。そういった意味で、ビアトリクスは本当に大胆で勇気ある女性だったと思うよ。それ以外にも、賞賛する点はたくさんあるよ。画家としての彼女は、並外れた才能を持っている。彼女の絵画展に行ったことがあるんだけども、その美しさと完璧な仕上がりには、驚きを隠せなかったよ。ビアトリクスはあらゆる分野で才能を発揮していて、その一つ一つに私は憧れを抱いているんだ。
Q4.彼女は、現実社会でたくましく生きたビジネスウーマンであった一方、何歳になってもファンタジーな世界を大切に持ち続けた女性ですが、人々の多くは大人になるにつれ、「ファンタジーな世界」を忘れがちです。大人になっても「ファンタジーの世界」を持ち続けることは必要だと思いますか?
もちろんだよ!そうでなかったら、私自身、生きる喜びを失ってしまいそうだ!
私は一人の大人として現実社会のルールに従い、規制されながら生きているけど、その傍ら映画監督という役割を与えられて、幸いにも自分のクリエイティヴな面を表に出す機会を与えられている。でも確かに、誰しも大人になるにつれ、想像することや、ファンタジーを信じる心を失ってしまいがちだ。もしかしたら、社会がそうさせているのかも知れない。ビアトリクスは不思議と、人間の現実的な面と創造的な面、その両方を上手く組み合わせて生きていく術を知っていた。その結果、並外れた才能を発揮したんだ。
Q5.この映画を観る女性たちに、どんなメッセージを受け取ってほしいですか?
この映画を通して伝えたいメッセージはたくさんあるよ。特に女性にね。
その一つが、「何でもできる」「不可能はない」ということ。
「自分がやりたいと思うことを止める権利は、誰にもどこにもない」ということだよ。自分に才能があると信じていれば、社会がどう思うかなんて気にする必要はない。ビアトリクスは、社会の規制を無視して自分の道を突き進んで成功した素晴らしい例だよ。彼女はとてもワガママな女性だった。欲しいと思ったものは必ず手に入れた女性。幸せな女性だったと思う。ビアトリクスのそんなところから、何か“生きるヒント”を感じとってもらえたら嬉しいよ。
Q6.かつての日本女性は、ビアトリクスのようにやりたいことを貪欲に追いかけ、社会の中で活躍する機会も少なかったと思います。でも今では、好きなことをやる力もあり、人生における選択の幅も広がっていると思います。監督の日本女性に対する印象はどんなものでしょう?
私が日本を訪れるようになったのは、ここ20年くらいのことなんだけど、その短い期間でも、女性たちが社会に進出し、以前よりもずっと自信に満ち溢れているのを肌で感じるよ。
今の女性たちは主導権を握ることを恐れない。もう男性の陰に隠れて生きる時代は終わったんだ。むしろ、今は男性が女性の陰に隠れているのでは!?と思うこともあるよ。
ここ20年で、日本女性の「自信」は大きく開花したと思う。女性たちが、さらに魅力的に、力強くなっていくことで、日本という国はますます素晴らしい国になっていくに違いないよ。
Q7.レニー・ゼルヴィガーと、ビアトリクス・ポターに共通点はありますか?
ある意味、2人は似ていると思うよ。レニーも強い女性だし、自分のやりたいことがいつでも明確なんだ。彼女は自分の考えを強く持っているから、監督としては、演技に注文をつけたり、やり方を変えてもらうのに苦戦したこともあったよ。監督と役者というのは、「演出力」や「演技力」で互いを評価し、認め合う仲なんだ。だから最終的には、性別を超えた関係が生まれる。レニーともそういった、互いの能力を確かめ合う仲になれて本当によかったと思うよ。
Q8.最後に、女性に向けて一言メッセージをいただけますか?
ビアトリクス・ポターだったら、君たちにこう言うだろう。
「誰だって、なりたい自分になれる」
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一つ一つの質問に熱心に耳を傾け、想いを意欲的に語ってくださったヌーナン監督。
「自分の作品で人の心を動かしたい」という気持ちが、強く伝わってくるようなインタビューでした。
監督の描くビアトリクス・ポターに、多くの女性が勇気と生きるヒントを与えられると思います!
そして、LaLa TVでは11/16から、
毎週(金)20:45より“ピーターラビット特集”として、
ピーターとビアトリクスの世界をじっくり堪能できる4本の番組を放送!

©BBC 2005
「ピーターラビットとなかまたち」<アニメ/9話>CS初登場!
ビアトリクスの愛情のつまった絵本「ピーターラビット」シリーズをアニメ化。
彼女が生み出したファンタジーの世界を堪能してください。
「ビアトリクス・ポターの生涯~ピーターラビット誕生物語~」日本初登場!
映画「ミス・ポター」では描かれなかったピーターラビット誕生秘話、そして、人間ビアトリクス・ポターについて深く掘り下げご紹介するドキュメンタリー。絵本作家として成功するまでの挫折と苦悩、彼女が絵本の大きさにこだわった理由、そして、ピーターラビットのライセンスビジネスに目をつけた天性の商才が明かされます。
「英詩紀行」<5話>
ビアトリクスは、ピーターラビットで得た収益で土地を買いつづけることにより、イギリス 湖水地方の自然と景観を土地開発から守りました。
そのおかげで、湖水地方はビアトリクスが愛したままの姿を現在もとどめ、世界中から多くの旅行者がビアトリクスとピーターの世界に触れようと訪れます。
その美しい景観を、湖水地方縁の詩人ワーズワースなどの詩とともに紹介する美しい紀行番組です。

©2005- 英詩紀行製作委員会All rights reserved.
「スター☆スタジオ ~素顔の夢トーク」(レニー・ゼルウィガー)
11/15(木)25:15ほか放送
クリス・ヌーナン監督曰く、ビアトリクスと似ているというレニー。ビアトリクスに負けない魅力を放つ大人の女性レニーの、“女優として”、そして、“女性として”のトークに注目です!

©INSIDE THE ACTORS STUDIO
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皆さんは、“夢、描いてますか?”
クリス・ヌーナン監督がおっしゃっています。
大人になっても、現実的な考え方だけでなく、ファンタジーも必要だと。
現実的な考え方とファンタジーをバランスよく組み合わせることによって、ビアトリクスのような豊かな人生を送れるのだなと彼女の人生を知れば知るほど実感します。
この秋は、ビアトリクスとピーターから、日常の忙しさに忘れかけていた夢と希望を取り戻し、明日の活力につなげていただけたらうれしい限りです!
ピーター&ビアトリクス耳より情報!
9/4 ピーターラビット117回目のバースデーを記念した「ミス・ポター」プレミア試写会が開催!
今年で117回目のバースデーをむかえた、ピーターラビット。これを記念し、六本木ヒルズで行われた「ミス・ポター」試写会には、クリス・ヌーナン監督、梅宮アンナさんがお祝いにかけつけました。ヌーナン監督は流暢な日本語で冗談を交えながらトークをされていました!アンナさんは、「ミス・ポター」を見て、仕事をする女として自分と重なる部分も多く、彼女の生き方に共感を覚えたそうです。そして、劇中でも印象的なシーンで登場する主題歌「When you taught me how to dance」を歌うケイティ・メルアさんが登場し、エリザベス女王も絶賛する天使のような歌声を披露しました。会場には多くの女性が訪れていましたが、独身主義を明言していたミス・ポターがプロポーズをされた時、とまどいながらも嬉しさを隠せない姿に多くの女性たちが涙していました。
ピーターラビット・ベーカリーが東京・麻布十番に9月登場!
http://prbakery.jp/index.html
ピーターラビット フラワーズが東京 南青山に9月登場!
http://www.peterrabbitflowers.jp/
LaLa TV編成部
コメント (2)
ピーターラビットのアニメ、確かNHKかな?で放送していたと思うのですが見ました。すてきな絵本の世界をアニメにするとどうなるんだろう・・・と思いつつ子供と見ましたが、予想以上にとてもすばらしかったのを記憶しています。絵本の世界そのまま。動いているピーターに感動しました。ママ仲間の間では子供よりお母さんたちが話題にしていました。そして、その原作者がただの絵本作家ではなく、ナショナルトラストに関わった偉大な女性ということ初めて知りました!アニメもドキュメンタリーも楽しみです!
投稿者: うさうさ | 2007年09月13日 00:38
日時: 2007年09月13日 00:38
「ミス・ポター」劇場鑑賞券ありがとうございました。今日友達とミス・ポターにお会いしました。素晴らしい女性でした、そして本当の人、物事、真実を知ってる女性でした。色々な事柄を此処でお話すると、まだ彼女に会ってない方々や、これからお会いするご予定の方々の第一印象が台無しになってしまうと、大変ご迷惑をお掛けする事になってしまいますので、申し上げるのは控えさせて頂きます。
ただ私達二人共、こみ上げる感動で胸が一杯になってしまい、言葉が出て来ませんでした。互いに溢れる涙を堪えるのが大変でした。友達も私も、今年今まで見てきた映画の中で、一番心の琴線に触れた映画だ!一番の映画だ!と意見が一致しました。
今度は二人とも自腹で、又彼女に会いに行く日時も決めてしまいました。
本当に素晴らしい映画の鑑賞券を有り難う御座いました。感動を有り難う御座いました。
投稿者: だんご | 2007年09月27日 20:30
日時: 2007年09月27日 20:30